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学科主任あいさつ

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 本学科では、前身の土木工学科創設以来、半世紀以上の長きにわたり、都市基盤整備の計画、建設から維持管理に至る一連の過程に関わる教育研究を実施して参りました。その間、5000名を越える技術者を関連の業界や行政機関に輩出しておりまして、その実績については高く評価されています。昨今のコロナ禍におきましても、専門分野とつながりの深い建設業界を希望すれば、就職先には困らない状況にあります。このことは,本学科教員の誇りとするところでもあります。

 土木工学科が創設された1967年は高度成長期真っ只中であり、急速な経済成長と人口増加に対処すべく、多くの都市基盤の新設や増設が求められた時代でした。その後の産業構造や人口動態の変化を経て、現在では、都市への人口集中は一応完了しています。むしろ、少子高齢化等々により、老朽化した都市をいかに持続させるかが問題となっています。温暖化を含め、多くの地球環境問題が都市起源であることが認識され、都市こそが解決に貢献すべきと考えられています。これらに加えて、多発する地震、風水害への備えなど、現在の都市には解決すべき問題が山積しています。

 我が国の財政状況に照らせば、新たに都市基盤施設を建設するといった力づくでの問題解決には限界があるでしょう。他方、新型コロナウイルスによる新しい生活様式などの影響もあって、都市のあり方は今後急速に変化していくことも予想されます。従来の都市基盤整備技術に急速に発展する情報工学などを融合させて、都市問題の総合的な解決に向けた新しい知識と技術へと昇華させることが求められています。

 こうした状況を鑑み、本年度から教育目標やカリキュラムといった教育内容を一新しました。掲げたキャッチフレーズは、「未来の都市創造と都市再生に貢献できる技術者の育成」です。未来の都市のあるべき姿を考えながら、都市の直面する問題を解決できる技術者の育成です。勿論、研究活動を通して新しい知識や技術を生みだすことができなければ、この教育が成立しないのは言うまでもありません。教員にとっても大きな挑戦となります。

 都市創造工学科の今後の展開にご期待ください。

2021年4月1日
2021年度学科主任 玉井昌宏