学部実験で使用する機器・設備
実際に下水処理場で行われている汚泥処理を中心に実験を行います。そして実際の処理について知識を得るともに、実験を通して処理について理解を深めることを目的としています
水質分析
pH測定器 |
pH(水素イオン濃度)は酸性・中性・アルカリ性を表します。pHは7が中性を表します。また、7以下だと酸性、7以上であるとアルカリ性を表します。河川・湖沼等では、酸性・アルカリ性が強いと生物が住みにくい環境になってしまいます。水質の基礎的な指標としてpHが利用されています |
DO測定器 |
DO(溶存酸素)とは水中に溶けこんでいる酸素の量を表します。DOが低く、水中の酸素量が少ないと生物が住みにくく、汚れていると考えられます。また、酸素消費量よりBOD(生物化学的酸素要求量)を求めることができ、pHと同様にDOやBODは水質を知るための重要な指標です |
TOC測定器 |
TOC(有機性炭素)とは、水中に存在する有機物中の炭素量をいい、これにより汚染の程度を知ることができます。TOCが高ければ、水中の有機物量が多く、汚れていることを示します。そのためTOCを測定することは、水質を知るために重要であるといえます。 |
水質浄化実験
生物学的処理
活性汚泥槽 酸素を利用する微生物(好気性生物)に酸素を与えて、分解活動を活発にさせることにより、水をきれいにします。 |
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嫌気性汚泥槽 酸素を利用しない微生物(嫌気性生物)を無酸素下におき、分解活動を行わせることで、水をきれいにします。 |
物理化学的処理
SSろ過器 浮遊物質(suspended solids)をろ紙にてろ過し、河川中の浮遊物質量などを測定するための機器。各種分析においての前処理として用いることもある |
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ジャーテスター(試水凝集反応装置) 水中の小さな浮遊物を薬剤により凝集させ、沈降させることで水質を向上させる実験に用いる機器 |