Research

1. 環境エネルギー

① 人工下水を原料とした土壌微生物燃料電池の発電効率の向上策
② 連続式土壌微生物燃料電池の開発

目的:

① 土壌を用いることで、安定的に発電を効率よく行うために、土壌微生物燃料電池の発電特性や発電に影響を与える因子について、微生物学的,電気化学的に明らかにする。             ② 土壌微生物燃料電池を土壌へ吸着・脱着を考慮して、連続式で行うことで、実際の廃液処理への応用を目指す。

研究計画:

① 発電量を上げるために内部抵抗に着目して、内部抵抗を下げる工夫をすることで発電効率の向上を試みる。具体的には、電極材料の検討、内部抵抗を交流測定法で求める。そして、最終的には、内部抵抗を最小に抑えて、発電効率を向上させる実験を行う。                     ② 土壌カラム実験で得られた知見を活かして、連続式の土壌微生物燃料電池を作成し、連続発電をさせ、実処理への適用を検討する。

微生物燃料電池の発電原理

微生物燃料電池の実験状況

2. 放射性物質のリスク評価

目的:

 除染後に発生する放射性廃棄物を移動する場合や森林などに残る放射性物質を除染する場合に、環境へ与える影響を最小限にするための方法をリスクの観点から検討する。

研究計画:

 既に確立しているリスク評価方法を応用して、除染後に出る放射性廃棄物の処分や移動のリスクを求めて、最適な処理方法を検討する。

  放射線の曝露経路


フェロシアン化物を用いたセシウムの共沈除去(放射線廃棄物の減容化)

 

3. リスクコミュニケーション

目的:

 福島第一原発事故後の福島市および関西へ自主避難された住民のグループインタビューの結果と既往のアンケート調査を合わせて、よりよいリスクコミュニケーションのあり方を検討する。

研究計画:

 原発事故後、福島市在住した住民と自主避難した住民の違いに注目し、どの様な原因で自主避難するのかを探る。さらに、福島県でも汚染が比較的高く、除染が必要な地域でアンケートして、リスクコミュニケーションに関する住民の方の実状と今後の要望を整理する。

福島市でのグループインタビュー