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夢洲駅タワービルだと? 正気か?

大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は2018年12月20日、2024年開業予定の夢洲(ゆめしま)駅の近くに地上55階建ての超高層ビル「夢洲駅タワービル」を建設すると発表しました。

情報源: 夢洲駅タワービル

ちょっと前の発表みたいだが…これって…アカンやつやん.

ATCのでかいビル,関空対岸のでかいビル.府と市が張り合って無駄なビルを造ったってやり玉に挙げてる人がいるけど,そもそもベイエリアっちゅうのは都市の中心部から離れているので交通のアクセスが悪く,しかもアクセスできるグルッと周りの半分が海なので,集まる人の半分はサカナなんだよね.
(夢洲ならグルッと周り全部海か)

つまり,ベイエリア開発そのものが人が集まりにくくてビルなどの第三次産業の立地に不利なロケーションなんだよねぇ.横浜が…と言いたいのなら,よく見てみ? 中心街が至近だから.

府と市が張り合って無駄なビルを2つも作ったからアカンのではなく,そもそもベイエリアにでかいビル造る発想がアカンのですけどねぇ.

しかも「オフィス」「ホテル」「商業」って,WTCやら関空ゲートタワーと同類ですやん.何にも過去に学んでませんやん.

施主が大阪メトロらしいけど,大阪メトロって,府市統合した際の資金源に当てこんでる会社じゃ無いですか.

超ハイリスクで「何とかフラグ」立ってますやん.

#政策ブレーン変えた方がいいと思うぞ.ほんまに.

関西・中京「国から独立目指すべき」(?!)

橋下徹大阪府知事と大村秀章愛知県知事は、関西や中京地域がアジア地域間の経済競争で生き残るため、将来は国からの「独立」を目指すべきだとの考えを示した。

情報源: 関西・中京「国から独立目指すべき」 橋下知事ら: 日本経済新聞

地方自治体の組織構造の話のはずなのに,なぜ「都構想」が語られる際に「統治機構改革」というキーワードが出てくるのか不思議だったわけだが,この古い新聞記事で納得した.

大阪の自治組織を改組しても,日本国の統治機構には何ら影響が無いはず.地方「自治」という名前にはなっているものの,統治機構的には都道府県や市区町村は下部組織で,どういじっても日本の統治機構の改革レベルには至らないはずなんだけど,何でかなぁ.旧淀川河口の中州とかに立地している都市を「首都機能のバックアップ」って言われてもなぁ.どうなん,そのセンス

…にもかかわらず,「統治機構改革」というキーワードが出てくるのは,本当に「統治機構」として機能させようとしている…つまり,日本国から独立しようとしているわけね.
(日本国転覆計画?)

かつて日本国内で地域おこしイベント的に「ミニ独立国」がたくさんできた時期があったが,調子に乗って「独立宣言」して,当時の中央政府がピリピリしてたこともあったっけ.

毎年毎年数百億円〜千億円単位を郊外に吸い取られる機構改革だと,「将来の首都」区民は浮かばれんなぁ.
(大阪府下の自治体は,一部の小さな自治体を除いて大阪府を含めて交付金もらってる立場なので,独立すると今より貧乏になる模様.)

なお,「独立」の前にリンク先の記事にあるような「関西州」が成立した段階で,「大阪」という地名は歴史上の消えた都市名になる模様.駅名に痕跡を残すのみ
枚岡市とか布施市みたいなもんか.さらば大阪市.

 

 

こんな動画(音だけ?)見つけました.
(要するに,いわゆる hidden cost を hide してるということね.)

 

…消されちゃったよ.不都合な話が語られてたのか?

この件ね(↓).
https://mainichi.jp/articles/20201029/k00/00m/040/301000c

なお,こういう見解もある模様.
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1231336440578944&id=100011077999006

 

 

個人的には大阪市が廃止されて分割されるかどうかよりも,「口封じ」のような光景が散見されることの方がもっと重大だと思っている.あぁ,おそロシア,おそロシや.今やトレンドは「口封じ」かも.将来の大阪国が目指すのは経済も政治機構も「香港並み」か?

大阪市民の皆さん,ありがとう(追伸)

ありがとう,大阪市のみなさん.

毎年毎年2000億円ほどが現在の市から大阪府へと資金移動するとすると,大阪市の人口は275万人くらいのようなので,大阪市民の皆さんは毎年毎年,1人あたり7万円くらいを「大阪市ではない大阪府」の郊外住民にプレゼントしてくれるちゅうことなんや.

ありがとう,大阪市のみなさん.

場所にも依るけど,「大阪市ではない大阪府」は企業が少なくて住宅ばっかりのところが少なくなくて,人は住んでるんやけど税収がねぇ,みたいな話が多かったんやけど,大阪市民の皆さんからの毎年7万円のプレゼントで何とかなるかもしれへんなぁ.毎年毎年大阪市から郊外住民への特別給付金や.さすが,大阪のお父さんや.

ありがとう,大阪市のみなさん.献身的な郊外救済策を決断してくれて.

それから,いざとなったら大阪メトロを売り払えるやんという話.心配せんでもちゃんと前例あるから.泉北高速鉄道って言う事実上の府営鉄道があったやろ.まぁ,今もあるんやけど.都市鉄道を1kmつくると,郊外で150億円くらい.市内の地下鉄なら200〜300億円位かかるんやけどもな,何と大盤振る舞い.キロ50億ちょいという破格値で払い下げや.さぁ,買うた買うた.今や府営やのうて南海電車の子会社や.

大阪市交通局を民営化するという話が出たときにも,在阪民鉄に売り払うっちゅう案が一瞬出たけど,そのとき,民鉄の人の鼻息荒かったで.まぁ,すぐその案は流れたけど.

ありがとう,大阪市,あっ,いや,ありがとう,区民のみなさん.

郊外住民より.

 

こんな記事ありました.

https://news.yahoo.co.jp/articles/2b44190065ad53133e485c8a058c170b7f2cc713

大阪市民の皆さん,ありがとう

大阪市が廃止されて特別区が設置されると,事実上,毎年毎年千億円単位で市から府へと資金が動いて,「大阪市ではない大阪府」が潤うようになるんだそうな.

ありがとう,大阪市のみなさん.

そのうちに,大阪市内の各種公営施設が半分くらいになったりするかもしれませんが,「大阪市ではない大阪府」の標準水準に落ち着くだけです.大阪市郊外の水準は元々そんなもんです.施設が減ったっていいじゃないですか,住めば都です.

そのうちに,大阪市民の住民税も上がっちゃうかもしれませんが,企業が少なくて住宅ばっかりの「大阪市ではない大阪府」の標準水準に落ち着くだけです.大阪市郊外の水準は元々そんなもんです.

ありがとう,大阪市のみなさん.献身的な郊外救済策を決断してくれて.

府と市を合わせた新しい府市合わせ行政構造になるようですが,お金が無くったっていいじゃないですか,すぐに慣れます.住めば都です.

新しい行政体制の経済的キモは大阪市交通局,いや,大阪メトロこと大阪市高速電気軌道,つまり地下鉄の経営状態らしいですが,アフターコロナで客が2−3割減ったって心配要りません.既に株式会社です.首長さんや議会が「やむなし」とか何とか言って決断すれば,すぐに株を売り払って現金化できます.世界有数の大都市です.きっと地下鉄会社の株式なんかすぐに外国人投資家が買ってくれます.

外国人が心配なら,地下鉄各路線を大阪市内に乗り入れている民鉄やJR各社に売ればいいじゃないですか.売り方は現金化できるし,買い方は堂々と都心部乗り入れ路線を手に入れられるし,郊外からの利用者もシームレスな運賃体系になってwin-win-winの三方良しかもしれません.まぁ,大阪市民は地下鉄路線を乗り換える度に初乗り払うことになって大変かもしれませんが,これまで郊外民はしょっちゅう初乗り払ってきたんですから,お互い様です.

ありがとう,大阪市のみなさん.
あっ,数年経てば区民でしたね.ありがとう,区民のみなさん.

郊外住民より.

「都構想」参考リンク集

「都構想」で騒々しいんだが…

新たな事実関係が出てきたわけでもないので,当サイトの見解は以下の通り.

都構想は大阪を副首都にするための布石…か?

相変わらず「都構想」らしいが…

都構想「再挑戦」らしいが…
また「都構想」らしいが…
また「都構想」らしいが…
またまた「都構想」らしいが…

第1話-新幹線偉大なり編,第2話-産業振興VS交流編,第3話-他の交通網編
第4話-東海道VS中山道編,第5話-新幹線駅が都市圏形成編
第6話-駅アリ>駅ナシ編,第7話-20年差が命取り編,第8話-後手必敗編
第9話-東密西粗編,第10話-リニア編


VOL.5編,VOL.6編,VOL.8編-その1,VOL.8編-その2,VOL.8編-その3
VOL.9編,VOL.10編, VOL.11編, Vol.12+Vol.13編


あれ?住民投票できるんじゃなかったの??
大阪府市統合+道州制=関西総大阪化計画??
毎年2200億円あったらできること
「2200億円」は無かったんや・・・で?
大阪府市統合+道州制=神戸市が州都?
大阪府市統合+道州制=地図に残るは「大阪駅」のみ?
ドーナツの認識方法について

都構想は大阪を副首都にするための布石…か?

府と市の特別顧問を務める中央大学の佐々木信夫名誉教授は、都構想は大阪を副首都にするための布石であり、国の危機管理上、また、国土の均衡ある発展のためにも必要な改革だと述べました

情報源: 都構想 意見交換会で意義強調|NHK 関西のニュース

リンク先がリンク切れになりやすいかもしれないので,その際はご容赦を.

えーと,「大阪」が地理的にどこを指しているのかよくわかりませんが,持ち上げるだけ持ち上げておいても,いずれ現実に直面してしまうかもしれません.

以下,5年くらい前にやってみた大阪が副首都になれるかどうかの検討.

 

”ブログじゃねぇか!” という方には以下をどうぞ.
https://policy-practice.com/db/2_59.pdf

 

#この佐々木先生の「東京都政」(2003)という本のp.207には,こう書かれている.

”二三区を八つぐらいに再編し,それぞれを100万程度の政令指定都市にする方向が考えられる”

この文脈を大阪に当てはめてみよう.
大阪市を廃止して4つの区に再編すると,1つあたり80万人くらい(60〜75万人規模)らしいので,現在の政令指定都市の基準なら,それぞれが再び政令指定都市になれるかも.そうすると,大阪には政令指定都市が計5つになるかな.
立派な「二重行政」復活かな.(焼け太りとも言う)

#公式コメントバージョン
 報道によると,府と市の特別顧問の話では,都構想は大阪を副首都にするための布石だそうだ.これは「表の布石」.だが,残念ながら大阪は副首都には向かない.副「首都」の必要性が顕在化するのは首都直下地震や富士山の降灰などで東京が機能しなくなったときだ.歴史的に見てこれら災害は南海トラフ大地震とほぼ同時期のことがある.南海トラフ大地震発生時には大阪の平野部では大きな揺れに見舞われ,大阪市内西側では大津波の被害が心配される.建物だけ揺れに耐えても都市は機能せず,副首都大阪は絵に描いた餅だ.
 「裏の布石」はこう見える.大阪市を4分割することで60〜75万人規模の基礎自治体がができるが,現行制度下では個々が政令指定都市になれる規模だ.堺を含め,府下には5政令市が復活可能なわけで,権限の強い市長ポストを増やせる「布石」である.特別区の政令市化は特別顧問の著書「東京都政」(2003,岩波新書)のp.207に書いてあるアイデアでもあるが,二重行政を批判しながらも結果として多重行政を目指す方向に歩むという矛盾が存在する.
 このように,表の布石は絵に描いた餅,裏の布石は焼け太りへの道ということである.

「大阪都構想の危険性」に関する学者所見(2020)

大学の近所の町内会の掲示板

大学の近所の町内会(自治会)の掲示板.

ん?

どこかで見たようなポスターが.

これですね(jcomm).

「電車やバスは,そんなに心配要りません」という趣旨のPRするなら,バスや電車の中(あるいは駅構内)に掲示しても,見ている人は既に「電車やバスは,そんなに心配要らない」とそれなりに納得している人ばかりなので効果薄いかも.

PRするなら,町内会の掲示板のような電車やバスを使わない人にも目に入るような方法がいいかも.

#市役所が各自治会に状況説明するとともに,配ったらしいです.

首都機能移転論が再燃

自民党で、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、首都機能を地方に移転する議論が再燃している。東京一極集中を是正し、都市部の人口密集によるリスクを回避するのが狙いだ。

情報源: 自民、首都機能移転論が再燃…テレワーク拡大が追い風に : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン

 

もう何度この手の議論を繰り返してきただろうか.またかよ.地震,疫病,火山,非効率.
危機感のある人が居ないんだなぁ.
実行力のある人が居ないんだなぁ.

 

国会等の移転を決議したのが,平成2年.それから30年.今日が大丈夫なら明日も大丈夫.
危機感のある人が居ないんだなぁ.
実行力のある人が居ないんだなぁ.

 

全国あちこちの候補地の検討も,既にしたよね.でも実現していない.
危機感のある人が居ないんだなぁ.
実行力のある人が居ないんだなぁ.

 

移転費用が10兆円,10兆円を惜しんで亡国.でも10兆円って,今般のコロナの補正予算予備費レベルなので,必要なら支出できるレベルだよね.つまり…
危機感のある人が居ないんだなぁ.
実行力のある人が居ないんだなぁ.

 

#リニアだけでは解決しない模様.

区画整理と輪転機(中編)

続きである.前回は,土地区画整理事業(区画整理)において,同じ割合で土地の面積を減らす話をした.

これを「減歩(げんぶ)」と言うが,減歩は「土地持ち」ほど面積を大きく供出することになり,資産の大きさに応じて区画整理の事業コストを負担するシステムになっている.

その続きの話である.
(…忙しくてuploadし忘れていたので1ヶ月も空いてしまった)

*–*

さて,今回は輪転機の話である.
(実際には物理的な輪転機を回す代わりに,口座に数字を書き込んで残高を増やすだけらしいが…)

いま,輪転機を回して,市中に資金が投入されたとしよう.
(資金供給方法についての話は後ほど)

物やサービスの量(質的要因を含む総量)に比べて市中の通貨量が増えて,通貨の相対的価値が下がり,見かけ上の物価が上がってインフレになる.要するに経済活動量を基準とした相対的な通貨量が多いとインフレになる.

…ということは,供給前に通貨を持っていた人が損をするわけだが,その損の量は持っていた通貨の量に比例する.

ん? 漂うdéjà-vu感.

通貨はそれ自体が絶対的な価値を持っているわけでは無いが,手持ちの通貨が多ければ多いほど,世の中の物やサービスを入手したり利用したりできる程度が大きい.

それがインフレになると,”新規参入”した通貨の所有者にも物やサービスを入手したり利用したりできる権利が割り当てられた状態になり,元々「供給前に通貨を持っていた人」は相対的に利用できる量が減る.

これじゃぁ,「新規参入した通貨の所有者」は良くても,元々「供給前に通貨を持っていた人」が損じゃないか! …か?

ん? 再び漂うdéjà-vu感.
定期テストレベルの解決策がありそう.

では,déjà-vu感をたどって,元々「供給前に通貨を持っていた人」が損しないように社会システムを組み立ててみよう.

区画整理では,土地を減歩によって一定比率で供出してもらって,その土地を使って当該地区の価値を高める事業を実施した.その結果,地価上昇により面積減少を補うことが可能となり,結果として「土地を取られるだけ損」にはならない状態を作り出した.

じゃぁ,「輪転機の話」の場合はどうだろうか.インフレによって元々「供給前に通貨を持っていた人」が事実上の資産価値を減らした原因は,物やサービスの量に比べて市中の通貨量が増えて,相対的に単位通貨あたり入手可能な物やサービスが減ることでインフレになったからである.

つまり,「市中の通貨量が増え」るのに従って「物やサービスの量(質的要因を含む総量)」が増えれば,『元々供給前に通貨を持っていた人が損』は防げるわけだ.そればかりか,通貨の増加を上回る勢いで「物やサービスの量(質的要因を含む総量)」が増えれば,「供給前に通貨を持っていた人」も儲かるわけだ.

要は単に資金を漫然と供給するだけでは単なるインフレの原因.
ちゃんと経済成長するような資金供給を行えば,みんなハッピー.

類例のある簡単な話である.じゃぁ,どこにどういう方法で資金供給して何すればいいか,という話が続くことになるが,長くなってきたので,つづく.

(つづく)