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「東京一極集中の是正」経済同友会が提言

情報源: 「東京一極集中の是正」経済同友会が提言|日テレNEWS24

首都機能移転には約10兆円かかるそうで,今まで国会の移転を決議しながらも実現に至っていない原因は「10兆円のお金が出ない」からだったわけだ.

そういえば,コロナ対応予備費で10兆円も確保してたよねぇ.

今回のコロナ騒動で,本気になれば10兆円くらいの資金を確保することは不可能ではないということが期せずして証明されてしまったわけで,同時に,これまでは本気ではなかったということも証明されてしまった.

この記事で出てくる「災害に強い(!?)とされる多摩丘陵」が適切かどうかについてはちょっと怪しいとは思うが,一極集中がマズいということは少なくとも財界でも確認されたわけだ.

※多摩丘陵って,ホストとなる東京の都心があって初めて機能する地域なので,そこだと抜本的解決にならないと思う.それに,都心よりは多少マシっていう程度であって,絶対的にはあんまりよろしくなさそう.

相変わらず「都構想」らしいが…

「都」というのは首都のことなので,国土の重要機能を担う都市という意味になる.

現時点では大阪は日本の第二の都市圏の中心都市ではあるものの,残念ながら,行政的な機能としては一地方区分の中心都市以上の役割は割り当てられていない.

大阪市を分割して大阪府の地位を上げたとしても,同じ範囲内での切ったり貼ったりの域を出ないので,日本国内の統治機構的な地位が向上するわけでは無い.国土計画の面でも大阪の地位を向上させて副首都にしましょう…とは,どこにも書かれていない状況である.

この構想を推進していらっしゃる方々が「統治機構改革」とおっしゃっているが,日本の統治機構構造には影響無さそう.

ということなので,国から見れば,大阪府下の政令指定都市が1つ消滅して,小さな「市」相当の自治体がいくつかできるだけの話である.国から見ればこっちの方が御しやすいかも.

最近のニュース等報道での枕詞である「大阪市を廃止して…」に集約されてしまうわけで,大阪市を廃止して分割すると何がいいんだったっけ.

あぁ,話が循環してきた.以下,同じ話が続くことになるので,リンクだけ貼っときますね.

都構想「再挑戦」らしいが…
また「都構想」らしいが…
また「都構想」らしいが…
またまた「都構想」らしいが…


大阪は副首都になれるか(かつての首都機能移転候補地との比較編)
大阪は副首都になれるか(広域ネットワーク編)
大阪は副首都になれるか(都市の位置関係編)
大阪は副首都になれるか(地盤編)
大阪は副首都になれるか(用地確保編)
大阪は副首都になれるか(平常時編)


第1話-新幹線偉大なり編,第2話-産業振興VS交流編,第3話-他の交通網編
第4話-東海道VS中山道編,第5話-新幹線駅が都市圏形成編
第6話-駅アリ>駅ナシ編,第7話-20年差が命取り編,第8話-後手必敗編
第9話-東密西粗編,第10話-リニア編


VOL.5編,VOL.6編,VOL.8編-その1,VOL.8編-その2,VOL.8編-その3
VOL.9編,VOL.10編, VOL.11編, Vol.12+Vol.13編


あれ?住民投票できるんじゃなかったの??
大阪府市統合+道州制=関西総大阪化計画??
毎年2200億円あったらできること
「2200億円」は無かったんや・・・で?
大阪府市統合+道州制=神戸市が州都?
大阪府市統合+道州制=地図に残るは「大阪駅」のみ?
ドーナツの認識方法について

区画整理と輪転機(前編)

輪転機を回して,通貨を発行して,公共事業して,社会インフラを改善しながら経済を回すという方法がある.
(もっとも物理的な輪転機を回すことはほとんど無いらしいが)

だが,ほとんどの場合「財政破綻ガーーー」という話しか出てこないのが残念なところ.そういう脳ミソが凝り固まっちゃった人のために,こういう話はどうかな…

*–*

土地区画整理事業(以下,区画整理)という古典的な都市の再開発事業手法がある.最近は市街地で純然たる区画整理をすることは少なくなっており,大きな建物の建築によって立体的に処理する市街地再開発事業などと組み合わせてみたり,あるいは,ほとんど農地のような地区でこの事業制度を使って住宅地を少ない元手で造成したり,というようなやり方の方が多いと思う.

さて,昨今の区画整理事情はさておき,区画整理の基本的な考え方は…

「公共施設が不十分な区域では、地権者からその権利に応じて少しずつ土地を提供してもらい(減歩)、この土地を道路・公園などの公共用地が増える分に充てる他、その一部を売却し事業資金の一部に充てる事業制度。」

…である.基本的には同じ割合で土地の面積を減らすので,「土地持ち」ほど面積を大きく供出することになる.いわば,資産の大きさに応じて負担するシステムである.

じゃぁ,「土地を取られるだけ損ではないか」という話になるんだが,ちゃんとシステムが回るようになっている.
(それを説明させるのは「都市計画」のテストの定番問題ですね.)

リンク先の国交省の説明では…

「地権者においては、土地区画整理事業後の宅地の面積は従前に比べ小さくなるものの、都市計画道路や公園等の公共施設が整備され、土地の区画が整うことにより、利用価値の高い宅地が得られる。」

…となっており,「資産価値=面積×地価」なので,面積は減るが地価が上がるので,資産価値は変化しないか,上昇する.ということで,「土地を取られるだけ損」にはならないということになる.
(実際には,一部で面積が小さくなって資産価値が下がってしまう場合もあるので,そこらへんは部分的に金銭精算する方法がある.)

減らした面積分は,道路用地に使ってみたり,公共施設用地に使ってみたり,あるいは空いた土地を売り飛ばして事業の費用に充てたりといった具合である.変な形の土地を四角い形にして売買しやすくするなんてこともする.狭い街路が曲がりくねって消防車が入れない…ということもなくなるので安全性も向上だ.

こうやって,事業対象となった地区で素晴らしい地域形成ができれば,住民全員が(資産価値的には)大もうけというシステムである.

これと冒頭の「輪転機」の話がどう繋がるかって?
長くなってきたので,続きは明日後日.

(つづく)

IRと大規模ショッピングセンター

カジノを誘致する話が汚職と結びついて揉めている.

お食事券の話は置いといて,IRを産業としてみた場合どうだろうか.

日本でのIR構想は,国内事業者による事業というよりは,海外事業者を呼んできて事業をさせようというものになっている.

似たような構図はどこかで見たなぁ.

地方都市で,地元の商業事業者ではなくて,遠くの事業者を誘致して,大規模ショッピングセンターを建設するという話と似てるよね.

イ○ンetc…を誘致して,なんとなく賑やかになって,利益を吸い上げられて…という話と.

それって地域振興になっているの?

IRは動く金額が大きく,大規模に日本のお金を海外に吸い上げる装置がIRということだな.こりゃぁ,地域振興策にはならない失策だろうなぁ.

#大規模小売店の立地には地元資本の参画を必須としているケースがあるけど,IRは国内資本の参加を必須としてたっけ? (ショッピングセンターはそれでも吸い上げられてるが.)

 

またまた「都構想」らしいが…

だんだん話が小さくなって,ついに大阪市を分割する話しか聞こえてこなくなったけど,分割すると何がいいんだったっけ.

適正規模の都市の方が行政コストが下がるとかいう話が背景にあったんではないかと思う.大抵その手の話に登場するようなモデル式には大幅な誤差があるのが常で,規模とコストの関係を表すグラフの線は(大幅な誤差を伴っているので)実は細い線じゃなくて極太の帯のような状態が真実だったりする.ということなので,大幅にコストが低下するならともかく,微妙なレベルしか変わらないのなら効果が怪しいことが多いんだけどなぁ…

#「都市圏全体のサイズが数十万人程度だと行政コストが小さい」という話を「大都市の行政区画を小割すれば行政コストが下がる」と勘違いしている可能性大.因果関係わかってないのかも.
大都市は分割してもコンパクトシティーにはなりません.やっぱりバックで吹き込んでいるブレインを変えた方が良いと思うんだが…誰?

#あらあらあら…,お金の問題じゃ無いとか言い始めたぞぉ.

それから,名前を「大阪府」から「大阪都」にしたいらしいが,名前を「都」にしても国土における役割が同じなら何も変わらないけどなぁ.各種の書類の変更に費用がかかるばかりで,実質効果は印刷屋の特需と一部の府民の自尊心向上だけかも.(市長相当の区長のポストも増えるので,政治家志望の人には朗報かも…)(Σ区会議員数>大阪市議会議員数 ならば,さらに政治家志望の人には朗報かも… 焼け太りだな)

話が繰り返しになるので,過去のリンク張っときますね.

大阪は副首都になれるか(かつての首都機能移転候補地との比較編)
大阪は副首都になれるか(広域ネットワーク編)
大阪は副首都になれるか(都市の位置関係編)
大阪は副首都になれるか(地盤編)
大阪は副首都になれるか(用地確保編)
大阪は副首都になれるか(平常時編)


第1話-新幹線偉大なり編,第2話-産業振興VS交流編,第3話-他の交通網編
第4話-東海道VS中山道編,第5話-新幹線駅が都市圏形成編
第6話-駅アリ>駅ナシ編,第7話-20年差が命取り編,第8話-後手必敗編
第9話-東密西粗編,第10話-リニア編


VOL.5編,VOL.6編,VOL.8編-その1,VOL.8編-その2,VOL.8編-その3
VOL.9編,VOL.10編, VOL.11編, Vol.12+Vol.13編


あれ?住民投票できるんじゃなかったの??
大阪府市統合+道州制=関西総大阪化計画??
毎年2200億円あったらできること
「2200億円」は無かったんや・・・で?
大阪府市統合+道州制=神戸市が州都?
大阪府市統合+道州制=地図に残るは「大阪駅」のみ?
ドーナツの認識方法について

“危険な地域には住まわせない”という大方針を(?)

橋下氏、相次ぐ大規模災害に「本当に申し訳ないが、“危険な地域には住まわせない”という大方針を」

情報源: 橋下氏、相次ぐ大規模災害に「本当に申し訳ないが、“危険な地域には住まわせない”という大方針を」(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュース

(リンク切れ代替)https://times.abema.tv/posts/7026574
あのぉ,一見正論だが,その条件だと日本の場合は「可住地」がほとんど無くなりそう.

以下,全て「AND」条件

    1. 直下地震が無い
      1. 断層から離れている
    2. 海溝型地震があっても致命的な揺れは無い
      1. 地盤がしっかりしている
      2. なるべく北の方?
    3. 津波が襲わない
      1. 海岸から離れている
      2. 高台
    4. 高潮の心配が無い
      1. 海岸から離れている
      2. 高台
    5. 洪水の心配が無い
      1. 低地ではなくて高台
      2. 川から離れている
      3. 池や沼から離れている
    6. 地滑りの心配が無い
      1. 崖から離れている
    7. 火山の心配がない
    8. 犯罪の心配が無い
    9. 幹線道路の沿線ではない
    10. 危険物を扱う工場や発電所等の近くではない
    11. 航空機の離発着経路下ではない
    12. 木造の密集市街地ではない
    13. 台風の常襲地帯ではない

現実は,「山の側 vs 川の側」の2者択一で居住地を決めざるを得なかったり,「海の側 vs 池の側」だったり.現実的な選択肢がいろいろあれば最初から好き好んでそこには住んでないです.

 

大阪にもある「地下神殿」

台風19号の大雨の際,首都圏では「地下神殿」が活躍したらしい.河川があふれそうになると地下にある貯水槽に一時的に雨水をためて,後日放流するという施設だ.

大産大のある大東市,その市内にある公園.

一見,何の特徴もない公園だが,その地下にはこういう施設が埋まっている.

東京の「地下神殿」ほどではないが,同様の目的の施設であり,下水道で処理できなくなった水を一時的に地下にためておく設備である.他にも何箇所かある.このほか,地上には平常時には草野球グラウンドなどに使われている窪地が何箇所かあり,大雨時には遊水池として機能するようになっている.

インフラ整備って大事だね.

平成の30年間はインフラ投資を削りまくった30年.一体どれだけの人が間接的影響として命を落とし,家屋を失い,寂れた郷里を持つようになったか.

ヒステリックに「コンクリートから人へ」と叫んでいた人たちは,間接的に一体何人の命を奪ったんだろう.

#1 災害が起こると「インフラ整備するより避難の徹底をさせるべきだ」といった意見がTV等でよく流されるが,避難しても個人宅や農地や工場etc…といった生活インフラは被災しちゃうんだよねぇ.

#2 川があふれても被害が広がらない川づくりを…などと言っている人もいるようだが,高床式住宅の普及,高床式農地の普及,高床式工場の建設を推進するのか? 大昔の人たちの住宅形式は偉大だね.ついでに道路や鉄道も高床式にすればみんな便利だねw.

#3 霞堤(信玄堤)を評価する人もいるようだが,河川沿いが農地なら…ね.霞堤は連続してないのであふれやすく,現代のように宅地やらなんやらいろいろと立地してしまうと,被災しちゃうんだけど… 現代の都市計画は堤防が機能することを前提に立案されてるよね.

芳賀・宇都宮LRTただいま建設中(5)

2022年には走る芳賀・宇都宮LRTの工事の様子,Part 4につづいて,Part 5だ.

「最終コーナー」を曲がると,「かしの森公園」という公園がある.運動場が主体の公園のようだ.

さらに進むと,本田技研工業の工場があり,このへんがLRTの終点になるようだ.

この工場まで従業員輸送なのかな…と思いながら辺りを見回すと,こういう風景が広がっていた.

「9・11P」と言うことは,第1から第8,第10駐車場もどこかにあるということか?

気になるので,GoogleMapで様子を見ると…ありゃ,駐車場だらけだ.工場の面積の1/3くらいが駐車場? これじゃぁ工場のために用地確保したのか,駐車場のために用地確保したのかわからない.そういえばトヨタの工場も従業員輸送に苦労していて,愛知環状鉄道の輸送力増強につながったかと思う.

気になるので,手前の芳賀町の工業団地も見てみると…ありゃ,こっちも駐車場だらけだ.さらに宇都宮市内のLRT沿線になるはずの清原工業団地も…やっぱり駐車場だらけだ.帝人の宇都宮事業所の北東側の駐車場はかなり巨大だな.ざっと見てこの駐車場だけで収容台数4000台かな?

なーるほど,芳賀・宇都宮LRTは,「まちづくり」という視点というよりは,切実な産業政策上の課題解決ツールという役割かな.

#電動アシストチャリで宇都宮駅から約15キロ.バッテリーが切れてしまって帰りのペダルの重いこと重いこと.

(おわり)

芳賀・宇都宮LRTただいま建設中(4)

2022年には走る芳賀・宇都宮LRTの工事の様子,Part 3につづいて,Part 4だ.

市民センターを過ぎても,工業団地はつづく.

工業団地内の道路は,交通量に比べてやたらと幅員が広く,車道だけで4車線,両側と分離帯に植樹,緑地帯付きというものなので,LRT軌道を敷設するのはかなり容易そう.

この右側の整地された空間はLRT予定地か?

沿道には有名企業の工場が並ぶ.

もしかして,今写しているこのカメラのレンズはこの工場製か?

LRT予定地?は続く.

工業団地が終わっても,その先,LRT予定地の延長方向では何やら工事をしている.

そして,次の交差点を曲がると,郊外に向かう,よく見るような構造と沿道—ロードサイドショップが建ち並ぶ—が目に入る.

あと3年で,ここをLRTが通るのか? 工業団地と違って,車道を削るか沿道の用地を削らないと軌道敷設は難しそう.

このあたりはテクノポリスという名前が付いているようだが,テクノを感じさせるものは無さそう.単なる郊外開発地といった感じ.清原工業団地の方がテクノっぽい.

さらに進むと,ついに宇都宮市内を突破し,隣接する芳賀町に突入.すると,再び工業団地になる.工事はまだ始まっていないが,ここも幅員は広く,軌道用地の確保はさほど難しくはなさそう.

そして「最終コーナー」を曲がる.

つづく

芳賀・宇都宮LRTただいま建設中(3)

2022年には走る芳賀・宇都宮LRTの工事の様子,Part 2につづいて,Part 3だ.

鬼怒川を渡った東側では工事が進んでいる.

近づいてみよう.

次の停留所の予定地だ.

ここからは小さな丘を切り通しで抜けて…

丘の反対側でも工事中.

完成するとこんな感じになるようだ.

高架橋のまま田んぼを越えて,台地の上の学校(宇都宮清陵高校)の横に至る模様.

ここを通って…

隣の学校(作新学院)の横の林の部分を通る.このへんに電停設置か? 海外のLRTのルート取りを見ると,必ず沿線に学校がある.ここも沿線に学校2つ.

樹木には何やら印が付いているようなので,伐採対象か?

丁字路を左に曲がる.このへんは工業団地になっている.従業員輸送のニーズはありそうだが,どの程度の人数を雇用しているんだろうか.

住友電工産業の前で右に曲がり…

この写真の右側を走って…

清原地区の市民センターなどがある地区付近に達して,そこに電停ができるはず.

つづく