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タッチパネル券売機

最近増えているタッチパネル式券売機.

ペタンコの面しか無いので,目の不自由な人はどうするんだろうかと思っていたら,(昨日,鉄道会社の人に教えてもらった話だが)ちゃんと対応してあるそうな.

下の方に物理的なテンキーがあり,その「*」を押すと音声ガイドモードになり,そのテンキーで購入したい額面の数字を押すと発券されるようになっているらしい.

ということで,早速,教えてもらった日の帰りに押してみた.

なーるほど.確かに対応している.

へぇ〜

頭端式ホーム

日本で,近郊路線ではない長距離列車の頭端式のホーム(Eの字形のホーム)というと……上野駅の地平ホームくらいなものか? 上野駅も今や常磐線特急くらいか…あっ,いやそう言えば上野東京ラインとかいう直通線が完成したので,上野駅の地平ホームも風前の灯火か.

一方,ご存じのようにヨーロッパの駅では頭端式ホームが標準である.重い荷物を持ってゴロゴロとやるには悪くない.

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だが,これが乗車位置が頭端式ホームの頭の方ではなくて,はるか向こうの端っこのこともあったりする,そうすると,TGVやICEの2編成併結便なんかだったりすると,目的の車両までホーム上を300-400mということも,さほど珍しくない.

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しかも,日本のように編成とホームが安定せず,乗車の10分くらい前になってからでないと乗車位置が決まらないので,電光掲示板にホームが示された後に移動することになり,上下移動は少ないが,水平移動が果てしない,ということも少なくない.

どっちもどっち.という話.

日本とは異なるスタイルの電光掲示

海外の駅ですぐに気がつくのは,電光掲示板の表示のさせ方の違いである.

日本の電光掲示板は,路線別に表示されるのが標準であり,場合によっては路線の乗り場が違うと全く列車の出発の存在に気がつかない.例えば東京駅で京葉線の出発時刻を知りたければ,京葉線の乗り場まで行かないとわからない.

ところが海外の駅では,あらゆる路線のあらゆる列車がすべて出発時刻順に示されていることがほとんどである.分かれていたとしても,せいぜい近郊列車と長距離列車に分けて表示しているだけであり,路線ごと,などということはあまりない.

まぁ,つまりアレだ.空港と同じスタイルなわけだ.

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便利な点は,とにかく列車の出発ホームと時刻がわかること.不便な点は,大きな駅だと表示されている列車の本数が多いので,乗る路線が決まっている場合は探すのが大変なこと.

日本でも長距離列車はこのスタイルでも良いかも,と思うこともある.

律儀に引き上げる近鉄

近鉄こと近畿日本鉄道は,その成立過程も関係し,支線が多い.多くの乗換駅では支線用のホームまで客の方が移動しなければならないのだが,中には小駅であっても支線の電車が到着ホームから律儀に引き上げ線まで移動し,その後,出発ホームまで移動してから出発することもある.本線の列車との乗換えの便を図っているのである.

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なるべく客に歩かせない,という基本的なポリシーなんだろうと思う.一方,最大手の…やめとこ.

パリ北駅前のホテルのロビー

パリ北駅前のホテルのロビーにはこんなモニターがある.

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フロントデスクのすぐ右隣のモニターの内容は,北駅構内の発車案内そのもの.まるで空港の構内店舗等にあるフライト案内のサービスと同じである.

拡大するとこんな感じ.

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アムステルダム行き列車の発着ホームが決まったようだ.駅まで道路を挟んで向かい側である.日本にも駅直結のホテルがあるが,こういうサービスがあっても良いよね.

 

【祝】ヒゲ線延伸

まだ工事中なんだが,ずいぶん長らくかかったが,福井鉄道の通称ヒゲ線,つまり福井駅前への乗り入れ線ができそうである.

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路面電車の新線工事というのは非常に珍しい.完成すると,こういう形になるようである.

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バーゼルも宿泊者は公共交通機関がタダ

以前,スイスのジュネーブに泊まった際,宿泊中は市内の路面電車やバスが無料(ホテルで無料チケットをくれる)だった.

今回はバーゼルに3泊するんだが,チェックイン時に,なんと4日間,市内の電車とバスがタダになるチケットをくれるではないか.太っ腹!,思わずフロントで確かめた.

IMG_1390市内をタクシーでウロウロされるよりは,環境にやさしい交通政策,ということだろう.日本でも観光とかコンベンションで食っていこうと思っているのなら,これくらいのことはしてもいいのかもしれない.(…が,すぐに「財源が」という話になってポシャってしまいそう)

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ブザンソンの関所

前回フランスのブザンソンを訪問した際には,開業直後ということもあってか,まともに電車が動いておらず,「金返せ」というレベルであったが,今回はまともに動いていた.

沿線の施設等は,もはやフランスの沿線開発の教科書通りといった感じで,日本のJRに相当するSNCF駅から中心街を通って郊外へ.沿線には大学,大学病院,ショッピングセンター,集合住宅,パークアンドライド等々,目新しい工夫は無いが卒の無い出来である.

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中心街は意外なことにトランジットモールは存在せず(厳密にはごく短区間だけあるが),入ろうと思えばクルマが中心街に入れる構造になっている.ところが,実際にはクルマの交通量は非常に少なく,一部の街路を除いてほとんど気にならないレベルである.

その秘密は,これである.

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中心街の街路は原則として一方通行であり,中心街に侵入する箇所には可動式の「ボラード」が設置されている.ここは右側が中心街の住民専用ボラードで,リモコン操作で邪魔な円柱を下げて通ることができる.左はバス専用レーンであり,同じくリモコン操作で通れる.

斯くして,中心街に用のあるクルマだけが進入できるようになっている,ということである.

なお,中には通行方向や進入禁止を無視して通過する不届き者のクルマも少数ながら存在している.

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RERのバリアフリー度

仕事柄,欧州等に出かけて写真を撮ってきては「ヨーロッパのバリアフリーは進んでいる」などと説明する機会が多いが,中にはイマイチなバリアフリー度のものもある.

写真はフランスのシャルルドゴール空港に乗り入れているRERという近郊鉄道の出入り口であるが,大きな荷物を持っている人が多いにもかかわらず,バリアフリー度は×である.

DSCN8437何でもかんでも欧米の方が進んでいるわけではない,という例.

追記:

上の写真はB線(空港から市内まで乗るときに使う路線)だが,下の写真のD線も別の意味で「落とし穴」だったゎ.

 

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