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あの貨物線がLRTに!?

「あの」とか言われても何のことがわからないと思う.個人的な驚きである.

18年前に1年ほどお世話になったカナダのWaterlooというオンタリオ州の地方都市.隣接するKitchenerと合わせて約30万ほどなので,LRTがあればちょうどいい規模ではある.

さて,そのKitchener-WaterlooにLRTの新線ができるらしい.

Kitchenerの中心部では路面走行もするようだ.

ここが…

こうなっている模様.

 

Waterloo大学の近くでは,ここが…

こうなっている模様.

LRT化する前の線路敷はこんな感じ.複線電化された模様.

現在はこんな感じの模様.

わからないものである.

 

…そんで,日本はどうなんだい

 

トランプ「アメ車買え」

ま〜た言ってるよ.

良い製品なら日本人でも買うだろうが,まともに現地ローカライズした製品が投入できてない以上,誰が買うねん,アメ車.

ちなみに,iPhoneは日本人大好きだよぉ>トランプ殿.(あぁ,そういえば,あれはカリフォルニア製の振りして実は上海製だっけ)

20年近く前にフォードのコンターGLに1年ほど乗ったことがあるが,渋滞の無い空いたまっすぐな道路を走るなら概ね快適.燃費は並み.

買ったときには,(カナダで)その辺走ってるクルマと比べて同程度か小さい方だと思ってました.帰国するまでは.でもこれって,日本車でいうとクラウン程度のサイズなんだよねぇ.

そういえば,クライスラーがネオンとかいう自称小型車を開発して「これで日本車は駆逐だ」とか息巻いてたっけ.ネオンもレンタカーで運転したことがあるんだけど,アクセルが「ON/OFF」という動作しかできないに近いフィーリングで,こりゃぁ売れないわ,という印象だったかな.

とりあえず,フォードのフェスティバと軽四トラックの再参入から始めたら?
(そういえば,あれも中味はマツダだったっけ)

 

TPPと新幹線

TPP参加で鉄道車両や鉄道システムが売りやすくなるぞ,なんていう幸せ回路が働いている最中かもしれないがこういうシナリオもあるかも.

TPP参加に伴い,外国企業(特に米国)が日本国内で自由に事業ができるようになるとしよう.

そうしたとき,「おや,日本の新幹線事業は公設民営じゃないか.オレにも事業参入させろ」と言ってくるんじゃないかと想像してみる.

ついでに,「おや,日本の昔からの新幹線事業は地域独占させて特定企業が儲けているじゃないか.強制的に上下分離させて「上」に事業参入させろ」と言ってくるんじゃないかと想像してみる.

前者はヨーロッパでは当たり前.

後者も電力事業の発送電分離や,NTT独占だった電話事業の市外通話で事例があり,ネットワーク産業では珍しくない.むしろ鉄道事業は珍しい方.

「技術的な問題が…」と言ったところで「汎用的なシステムを導入していないのは障壁だ.ウチのシステムこそ汎用システムだからこれに変更しろ!」とか,「現行技術の公開・解放をしろ!」と言ってくるんじゃないかと想像してみる.

拒否したら「不公平な商慣行を許している国が悪い」とISDS条項発動で揉めるんじゃないかと想像してみる.

株主総会を開いて対抗策を審議しようとしたら,すでに株主の多くが日本の方ではなくて,方針に賛同してくれない事態に陥ってしまったりなんかする…と想像してみる.

ウチの事業は関係ない,などと「正常性バイアス」に浸って手を打っていないと,たいへんなことになるかも…と想像してみる.

#まぁ,TPPに米国が乗ってくるのかという話もあるが.

 

高速鉄道の単線運用

国会まで出てしまったので,基本的な解説はしておく必要があろうかと思うので,例の国会質疑背景の続きである.

質問に「単線で新幹線…」という話が含まれていたので,今回は高速鉄道の単線運用の話である.

高速鉄道で単線というとなんだかとんでもない話に思えるが,既に日本でも160km/h運転の単線運用は存在した.過去形なのは,並行して新幹線が整備されてしまったので,高速運転する特急が新幹線化されてしまったからである.

そう,ほくほく線である.ほくほく線では単線で新幹線の一歩手前である160km/h運転していただけでなく,トンネル内に無人の信号所を設けてすれ違いまでやっていた.ということなので,適切な設備があればとんでもない話というわけではない.

高速鉄道での適切な設備というと,キモは保安装置であるATCだ.ATCは単線運用できるのか,というと,日本国内のものは(確か初期の山陽新幹線用のものを除いて)単線運用できない.初期の山陽新幹線用のATCは確か夜行便の運転を考慮して限定された機能であったが単線運用が考慮されていたかと思う.

じゃぁ,国外のものはと言うと,台湾に売ったシステムのATCが単線運用できるものであり,日本国内の信号メーカーや運行管理システムメーカー等のwebサイトにその旨が記されている.

例えば,日本信号の資料京三製作所のサイト

つまり,基本的な要素技術は日本にも存在している.使っていないだけ.

海外では線路が2本あっても単線の線路×2というのが基本であり,ICEやTGVもそういう路線を高速運転している.高速新線を走るICEやTGVが徐行(たぶん160-200km/h)したかと思うと,隣の線路に転線し,しばらく走ると元の線路上で線路のメンテナンスをしていたり故障した列車が立ち往生していたり,はたまた走行中の別の列車を走りながら抜いたり,という光景は何度かお目にかかっている.はっきり言って,右側通行か左側通行なのか判然としないくらい自由自在に左右を行ったり来たりすることはさほど珍しくない.

#今までに見たことのある双単線運用の例としては…

  1. ドイツでICE乗車中,転線したかと思うと元の線路上でTGVが立ち往生しており,これを横目に通過.しばらくして元の線路に再び転線.
  2. スペインで高速新線をTalgo列車が高速走行中,横の線路には同じ方向に走るほとんど同じ編成のTalgo列車の最後尾が見えた.約5分ほどかけて,じりじりと追い抜いた.
  3. (高速鉄道ではないが)カナダで都市間特急列車(150-160km/h程度)に乗車中,同じ方向に走る約60両編成の貨物列車を5分ほどかけて追い抜き.
  4. このほか,線路のメンテナンスや検査箇所を避ける目的の転線は日常茶飯事(ほぼ乗車毎に遭遇するレベル)

日本の街から電柱がなくなる日は来るか-じゃぁ海外は?

よく出るお話.

電柱大国・日本の常識、世界の非常識 日本の空を覆う電柱、電線類。すっかり見慣れてしまって、日頃気にしない向きも多いが、実は、これは異様な風景なのである。欧米のほとんどの都市から電柱、電線類がすでに消え去り、美しい空が広がっているのが当たり前になっているのに、私たちは長年放置して今に至っている。

情報源: 日本の街から電柱がなくなる日は来るか? : 深読みチャンネル : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/4

じゃぁ,海外の街ではどうしているかというと,基本的には地下埋設なのだが,全てがそうかというとそうでもなくて,こういう光景もある.場所はカナダのバンクーバーで,撮影は約15年前.

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どういうことかというと,表のメインストリートと裏通りとでは役割が異なっていて,表通りは無電柱.その代わり,裏通りは電線だらけでまるで電車の架線のようになっている,という状態.地下化が無理なら,こういう方法も次善策としてはありそう.

今も,同じ状態のようだ.

TPPと鉄道

TPP参加で貿易が盛んになると,農業等は大変になると言うが運輸部門はどうだろうか.

一応,輸送されるものが多くなるので,貨物輸送は盛んになりそうである.

一方で旅客部門は?

投資がしやすくなるので,資産の割には株価が安いといわれている日本の鉄道会社は,片っ端から株式が買われまくって,資産を切り売りされて…という可能性が無いではない.西武鉄道が(あまり事業に理解のない株主で)大変なんだったっけ?

それから,無いとは思うが,整備新幹線は公設民営なので「どうして特定の会社に国は便宜を図っているんだ.オレにも高速鉄道事業させろ」と言ってきて,新幹線事業に外国の会社が参入してきて,LCCの新幹線版みたいなのを走らせようとするかもしれない.

もちろん,整備新幹線以前の既設新幹線も安泰では無いかもしれない.「独占事業だ! おかしい!」などと言われてしまう可能性無きにしもあらず.通信事業を見てみるといい.電話事業は元々NTTの独占だったが,「末端部分の電話線使わせろ」によって,あっという間に各社参入した.将来的には技術基準さえ合っていれば第三者への事業参入を認めざるを得なくなる可能性もある.

電力会社も発送電分離されてしまうが,鉄道会社も将来的にはインフラ部分と運行部分を半強制的に分離させられて,運営部分は多数の事業者が乱立する状況という未来が無いではない.欧州では一部ではそういう様相を見せ始めている.

 

タンク車

鉄道の貨車にタンク車というのがある.小学校の頃の放課後のお楽しみは,最寄り駅での貨車の入替作業であった.当時は駅というと旅客だけで無く貨物も扱っており,最寄り駅での最大の出荷物は石油類であった.

こういう写真のような貨車が駅構内にたむろしており,中央上部からガソリンだか灯油だかが注ぎ込まれているようであった.これよりも大きなタンク車もあり,その貨車の車輪は3軸(下の写真は2軸)だったことを覚えている.

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どこまで運んでいたかは定かでは無いが,コンテナ以外の貨物列車がほぼ絶滅状態である昨今でもタンク車の貨物列車は健在で海岸部から内陸部へと石油類を運ぶ際に活躍している.4年前の大震災でも道路網が寸断された際にタンク車の貨物列車が活躍したことは有名.

さて,上の写真のタンク車はお腹がテップリとしたタイプで約43トン積みであり,自動車のタンクローリー換算,概ね1台半といったところ.

いっぽう,北米で見たこのタンク車は,一見小柄に見えるが総重量約100トン,積み荷は約85トンで,上のタンク車の倍詰めたようである.(油用では無く,酸性の液体用?)

 

Freight07-016重量物も,もっと鉄道が活用されてもいいと思うんだがなぁ.CO2何%削減することになったんだったっけ?

空港の変な乗り物

空港に行くと,いろんな変な乗り物に出会える.新交通システムの変種でターミナル間が結ばれているのは珍しくないが,写真のようなナゾな乗り物もある.
どう見てもボーディングブリッジにしか見えない.クロスしている部分が可動式で,バスのボディーのような部分が上下する.そして,タイヤを使ってバスのように移動する.
ボーディングブリッジ+バス+リフトというナゾな乗り物である.
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PARK & RIDE (SKY TRAIN編)

バンクーバーのスカイトレインのお話し.
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川にスカイトレインの橋が架かっているが,その郊外側の河岸にある駅では・・・
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パークアンドライドが行われている.
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橋は渋滞しやすいので,ここに車を駐めて,あとはスカイトレインでね,ということである.都市交通政策と連動した駅であるが,2本の電車の駅には,ここまで割り切った,単目的型の駅はなかなか無い.
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パークアンドライド専用駅,日本にもあっていいと思うのだが.
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SKY TRAIN

Sky Trainという乗り物がある.
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運転席がない.つまり,自動運転である.
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本の自動運転新交通はゴムタイヤ式であるが,この乗り物は鉄輪式リニアである.
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鉄輪式リニアというと,こういうミニ地下鉄と同じくどう方式である.
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特徴は,かなりの急勾配を登坂する能力がある.
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もちろん,地下を走ってもいい.
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よく見ると,ホームドアもない.大阪の本のミニ地下鉄も自動化できる可能性がある,ということか?