地味に便利な「おおさか東線」

おおさか東線は新大阪から学研都市線の放出を経て関西本線の久宝寺まで運転されている近郊電車路線で,放出以南が2008年開業,放出以北が2019年開業である.

特急列車が走るわけでもないこの路線は…結構地味である.

数本の快速電車が走っている以外は各停ばかりで,車両も「日本国有鉄道」時代のもの.

だが,新大阪駅で新幹線に接続するほか,こまめに大阪都市圏の放射路線と交差し,乗り換えできる.地味に便利なおおさか東線.

新大阪…東海道新幹線,山陽新幹線,JR京都線,地下鉄御堂筋線,大阪空港へのバス路線,(将来は北陸新幹線,中央新幹線)
JR淡路…阪急千里線,阪急京都線,地下鉄堺筋線
JR野江…京阪本線
鴫野…地下鉄今里筋線,学研都市線(京橋方面)
放出…学研都市線(長尾方面)
高井田中央…地下鉄中央線
JR河内永和…近鉄奈良線
JR俊徳道…近鉄大阪線
久宝寺…関西本線

他路線に接続しない駅のほうが少ない.大阪駅や京橋駅のような大きなターミナルは新大阪だけだが,この路線が開通するまでは大阪環状線や地下鉄を介してでないと乗り継げなかった路線をこまめに繋いでおり,実際に乗車してみると客は頻繁に入れ替わる.

大阪環状線に乗ると客が頻繁に入れ替わる様子が観察できるが,この「おおさか東線」も同じような使われ方になっており,将来的には沿線の状況が大きく変わってくるかも.

いずれ,「うめきた」にも乗り入れるかも.その頃には,関西本線の快速電車が湊町行きではなく「新大阪」「うめきた」行きになっているかも.

さらには,おおさか東線 −(新大阪,うめきた)− なにわ筋線 −(JR難波,天王寺)− 関西本線 − おおさか東線,という大阪第二環状線が形成されるようになるかも.