また「都構想」らしいが…

何度も何度も同じ話が繰り返されるのもなぁ…

「府市統合」なのに,大阪市民だけが住民投票する不思議.首長選挙で代替しようとすると,他の論点も混ぜごちゃになるんで,単一論点の採決の代わりにはならんのやけどなぁ.(しかもいっぺん否決されてるし,前回から何が抜本的に変わったのかわからんし.)

意見が鋭く対立する案件で,きわどい差で決した場合,後々対立構造が残ってしまい,何かと余計な困難を背負い込むことになりかねないので,重要案件であればあるほど圧倒的多数の賛成状況になったのを見極め,満を持して,最後の儀式的意味合いを添えて採決するというのが理想やね.

賛否の数の大小を知りたいだけなら十分なサンプル数のアンケートで十分という話もある.

ところで,昔々その昔,大阪が大変栄えていたのは日本の中心付近にあったから,というあたりが大きい.地理的中心付近にあって,瀬戸内海の最奥で水運が便利で,琵琶湖+淀川というシステムも使えて,そして米という穀物が我が国が生み出す富の源泉だったので大阪が栄えた.昔のインフラでは,陸路で大量の米を運搬するのは難しかったからねぇ.

米中心の社会が終わったあとにも大阪が再び活気を呈したのは,関東大震災の発生があったから相対的に浮上したという点も忘れてはいけない.

つまり,富が集まるためのシステムが存在したから大阪が活気を呈していたわけだ.米経済の時代が終わったあとは富を生み出すのは高次産業に移り,人の往来が不可欠になった.その点,東京は航空,高速鉄道ともにハブの中心に位置するようにインフラが築かれてきたが,大阪は航空ネットワークは羽田中心のシステムの劣化縮小版,鉄道は東海道・山陽新幹線だけ,という状況になってしまっている.今や人が集まるためのインフラは東京と比べるべくもない.

…という冷静な状況分析があって初めて,次の一手の方向性が決まるはずなんだが.そこら辺の議論はあんまり無くて,なんだか内向きの話ばかりのような気がしてならない.

以下,同じような話を繰り返すことになるので,リンク参照.

第1話-新幹線偉大なり編,第2話-産業振興VS交流編,第3話-他の交通網編
第4話-東海道VS中山道編,第5話-新幹線駅が都市圏形成編
第6話-駅アリ>駅ナシ編,第7話-20年差が命取り編,第8話-後手必敗編
第9話-東密西粗編,第10話-リニア編


VOL.5編,VOL.6編,VOL.8編-その1,VOL.8編-その2,VOL.8編-その3
VOL.9編,VOL.10編, VOL.11編, Vol.12+Vol.13編


あれ?住民投票できるんじゃなかったの??
大阪府市統合+道州制=関西総大阪化計画??
毎年2200億円あったらできること
「2200億円」は無かったんや・・・で?
大阪府市統合+道州制=神戸市が州都?
大阪府市統合+道州制=地図に残るは「大阪駅」のみ?
ドーナツの認識方法について