内部留保への課税という策

選挙に合わせて,内部留保への課税という策を打ち出している政治家がいるらしいが,実はもう既に事実上の”内部留保への課税”は実施されているんじゃないのかなぁ.

要は,1)何もせずに手元に置いておくと目減りすること,2)政府の懐具合が好転すること,の2つを満たす政策が内部留保への課税の特徴だろうと思う.

同種の機能を持つ既に実施されている政策としては「インフレ目標」がある.インフレが進行している状況下では,額面が変わらなくても…1)何もせずに手元に置いておくと実質的には目減りする.また,インフレが進行することで,2)政府の持つ既に借りてしまっている債務の実質的な利率が相対的に下がる.…なので,内部留保への課税と同種の効果を持つんじゃないのかな.

再起動」は不要っぽい気がするけど.下手の考え休むに似たりかもしれないので,本職の方,よろしく.