JR九州社長…軌道可変「お受けできない」

JR九州の青柳俊彦社長は記者会見で、九州新幹線長崎ルート(博多-長崎)で導入予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の開発遅れについて、「安全性など運…

情報源: JR九州社長、長崎新幹線「フル規格」要請を示唆…軌道可変タイプは「お受けできない」

まぁ,そらそうなるよな.

国土交通省のFGT推進の現政策は,「未完成のものが設定した期日までに完成してほしい」という願望の上に成立っているからなぁ.

これまでの新幹線で採用された技術は,高速走行技術の要である台車ですら,50年前の時点ではBrandnewというわけではなかったらしい.東海道新幹線の開発というと,よく試験台での台車の試験中画像が映されるが,その当時のその台車,そもそもドイツの実績のあった台車をよく“研究して”設計されたものらしいので,一応200km/h程度の運転実績のある設計だった模様.

FGT台車はスペインの技術導入がされているらしいという話もあるが,確かあちらの台車は「機関車+客車」の無動力客車か,電車でもモーターは床下に置いて推進軸で駆動するタイプ(ディーゼルカーのエンジンをモーターにしたようなもので,推進軸の落下事故が多い)なので,日本のものとはずいぶん違う模様.

さすがに自社の列車を「試験列車」にして,客を人柱にするわけにはいかんわな.「新しいヘッドライトを試験導入してみました」とか「新しいエアコンを試験導入してみました」とか「新しいインバーター装置を試験導入してみました」とか,そういうレベルなら営業車でも可能だろうが,台車はさすがにヤバイ.

技術開発が完了してから導入を考えるべきだよね.ちゅうか,普通は低速走行列車で実績を積んでから高速列車に応用するのが筋だと思う.