名古屋都市圏は変わった乗り物の宝庫か?

名古屋都市圏は自動車社会であるとともに,公共交通に関しては変わった乗り物の宝庫である.

  1. ピーチライナー
  2. 基幹バスシステム
  3. ガイドウェイバス
  4. 連節バス(長〜いバス)
  5. リニモ

これだけいろいろあるのは,好意的解釈をするなら自動車社会に対して様々な対抗策を試してきた結果であるといえよう.悪意ある解釈をするなら,結構行き当たりばったり,都市交通システムの実験場と化しているといえよう.

今回は「リニモ」である.元々は日本航空が空港アクセス用交通機関としてHSSTの名前で開発していたものである.今や航空会社がわざわざ交通機関を開発するような力量はないが,当時はそれだけの力があり,そして航空路の泣き所が空港アクセスであることをよく知っていたともいえる.

低速タイプと高速タイプがあったかと思うが,リニモとして実用化されたのは前者である.

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JRマグレブが超電導磁石による反発式であるのに対し,HSSTは常電導磁石による吸引式である.上海リニアと基本的には同じ方式であり,軌道が鉄製である.

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勾配には強いと言えば強いが,鉄輪式リニアも勾配には強く,特段アドバンテージがあるかというと,そうでもなかったかも.

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機械ものとしては面白いが,汎用性があるわけではなく,結局ここだけ.

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地下鉄東山線延ばしておいた方が喜ばれたかも

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海外にも売れたという話は聞かないので,万博の展示物以上の何物でもなかったか.