JR新大阪-桜島間直通列車は大阪万博の救世主か?(その9)

情報源: 大阪・関西万博 会場もよりの桜島-新大阪間に直通列車検討 JR西日本 – 毎日新聞

増結の話の続き,車両の話である.(もはやJRの話は一言も出てこない.)

現在の地下鉄中央線はピーク時3分15秒間隔運転らしいが,これを実現するために,大阪メトロの6両編成が7+11=18編成,近鉄の6両編成が4+9=13編成,計31編成186両使われている模様.

これを2分30秒毎にすると単純計算で1.3倍の編成数が必要になるが,路線長も約3.2km増加するので,平均30km/hとして往復12.8分,つまり約5編成余分に必要になる.

31×1.3+5=45.4≒46編成(368両)

製造しなければならない車両数は,既存の電車は最大限活用するとして,ざっくり計算して368-186=182両.ほぼ倍増やね.

万博終了後は路線長が近鉄部分を含めて約10%長くなっており,必要な編成数が35編成ということにしておく.近鉄とメトロの車両の比率は各社線内の走行距離に合わせておいた方が後々面倒が少ない.生駒駅折り返しと登美ヶ丘まで行く列車が半々くらいなので,走行距離の比としては近鉄内:メトロ内の比は概ね4:6くらいか.

ということで,万博後の35編成は近鉄:メトロ=14編成:21編成と考えてみる.

万博中の46編成の比がアンバランスになるのは仕方がないので,あまり細かいことは考えないが,万博輸送なので,一時的な編成増はなるべくメトロ側の車両でまかなうことにする.

 

さて,まずは近鉄の車両.1984−1989年製造の7000系列が9編成,マイナーチェンジ版の2004-2005年製造の7020系が4編成である.2025年には前者は36年モノになっているので,この際,更新を考えてみる.えっ,近鉄にしては早期更新だって…んん,まぁ,そうかも.

形式 製造 編成
7000 1984-1989 9 Tc M T M M Tc
7020 2004-2005 4 Tc M T M M Tc

 

これを万博時にはこうしてみる.古い7000系を3編成戦線離脱させ,運転席の無い中間車両を12両捻出.これを別の同型式の編成に組み込んで8両化.モーターの有無の違いはあるが,細かいことを気にしなければそのまま組み込めるかも.

これとは別に,新しい8両編成(仮にK2025系としてみる)を4編成製造して戦線投入.同時に7020系に中間車両2両×4編成を製造して増結して投入.この中間車両2両は万博が終わったらK2025に組み直しできることを前提に設計しておくことにする.

形式 製造 編成
7000 1984-1989 6 Tc M T M T M M Tc
7020 2004-2005 4 Tc M T M T M M Tc
K2025 2025 4 Tc M T M T M M Tc

 

万博が終わったら,7000系6編成は”お疲れ様でした”.7020系4編成は増結した2両を外すとともに,K2025系4編成も2両を外して6両に.中間車両16両が余剰になるので,一部は電動機を取り付けて,足りない車両を新造して計6編成調達して終了.

形式 製造 編成
7020 2004-2005 4 Tc M T M M Tc
K2025 2025 4 Tc M T M M Tc
K2025 2025 4 Tc M T M M Tc
K2025 2025 2 Tc M T T>M M Tc

話が長くなってきたので,メトロ編は続きで.

# なお,7000系≒7020系なので,この際K2025系≒7020系で設計してしまい,万博後の不足する車両をK2025として新造する代わりに,7000系の車両をなるべく使い回せば当面の支出を抑えられるかも.
#K2025系(≒7000系≒7020系)は1編成だけ新造し,あとは追加の中間車両ばかり新造して8両化.万博後は7000系のうち程度の悪い中間車を廃棄して6両に戻し,当面運転することで,支出削減.

# この手の話,好きそうな人多そう.